こんにちは。CCIのアナリティクス担当木村です。
今回は23年4月に実装されたカスタム チャネル グループの作成方法と仕様について弊社で検証した結果を基にご紹介します。
カスタム チャネル グループは使っている方には便利な機能かと思いますので参考になれば幸いです。
カスタム チャネル グループとは、UA時代にも同様の機能がありましたが自身で定義したルールに従って流入を分類するチャネル グループを作成できる機能です。
GA4では最初から「デフォルト チャネル グループ」が用意されており、例えば自然検索からの流入である「Organic Search」には「参照元 - 検索サイトのリストに一致 OR メディア - 完全一致 - organic」というGoogle側で定義されたルールに従って振り分けられるようそれぞれのチャネルごとにルールが定義されています。
※参考:Googleヘルプ
このようなチャネルごとの分類を自分でルールを設定し、確認したい流入ごとに分類するグループを作成できるということですね。
カスタム チャネル グループではデフォルトで用意されている分類のルールも変更できるので、確認したい流入元のみルール設定して他をその他にまとめるような設定も可能です。
作成できるグループやチャネルの上限数は以下の通りです。
そこまでいくつものチャネル グループを乱立させることはないと思いますが、
標準プロパティでは2つまでしか作成できないため上限には注意です。
次に注意なのが、チャネルの分類ルールに使用できるディメンションについてです。
使用できるディメンションは以下の6点です。
UTMパラメータの「utm_content」や「utm_term」は条件に使用できないため注意です。
23年4月時点の検証結果ですが、GA4データ抽出によく使用される以下のツールで
カスタム チャネル グループをディメンションに設定してデータの表示・抽出が可能か
検証しました。結果は以下の通りです。
カスタム チャネル グループを作成する場合特定の流入ごとの数値をLooker Studioで表示させたいという需要はありそうですが、23年7月時点でもLooker Studio側でディメンションとして使用できないためアップデートでの対応待ちになりそうです。
では、実際にカスタム チャネル グループを作成する方法をご紹介します。
チャネル グループの作成はGA4プロパティ設定のデータ設定 > チャネル グループ
から行えます。
チャネル グループの作成画面に移ったら、グループ名と必要があれば説明を入力します。
完了したら、チャネルの設定に移りましょう。
グループを作成した時点ではデフォルト チャネル グループと同じ定義のチャネルがチャネルリスト内に設定されています。
そのまま残す場合は必要なチャネルを追加するだけでいいですが、不要なチャネルがある場合は削除しましょう。
チャネルの追加はチャネルリスト右上の「新しいチャネルの追加」ボタンをクリックし、
チャネルの新規作成画面に移ります。
チャネル名は実際にレポートに表示される名称ですので分かりやすい名称を入力しましょう。
条件については使用できるディメンションは前述の通りですのでディメンションを指定して条件設定を行ってください。
設定が完了したら右上の「チャネルを保存」ボタンでチャネルの登録を完了します。
チャネルの設定が一通り完了したら、最後にチャネルの順序の並べ替えを行います。
並べ替えはチャネルリスト上部の「並べ替え」ボタンをクリックして行えます。
順序の並べ替えはチャネル名左側の6点をクリック&ドラッグすると入れ替えられます。
順序を入れ替えると、チャネルに分類される優先順位を変更することができます。
具体例を挙げるとメディアが「google」の場合に分類される可能性のあるチャネル「Google」(順序1)というチャネルと「Ads」(順序2)というチャネルの2点ある場合、「Google」のチャネルに分類されるようになります。
全ての設定が完了したら「グループを保存」をクリックしてカスタム チャネル グループを保存しましょう。
以上でカスタム チャネル グループの作成は完了です。
では、設定したチャネルごとの数値を確認する方法をご紹介します。
今回はGA4の標準レポートとデータ探索での確認方法をご説明します。
カスタムチャネルを登録すると、「ユーザー獲得」や「トラフィック獲得」など流入元別の数値を確認できるレポートでディメンションに使用できるようになります。
上図のようにディメンションとして選択できるようになり、レポートも定義したチャネルごとにデータが表示されます(上図ではAppがカスタムで追加したチャネル)。
データを確認したい際はカスタム チャネルのディメンションと確認したい指標をセットして確認しましょう。
他にもAPIでのデータ抽出方法もありますが、やや手順がややこしいので今回は割愛します。
以上、カスタム チャネル グループの作成方法と仕様のご紹介でした。
基本はデフォルト チャネル グループや参照元 / メディアのディメンションで事足りるケースが多いため使う機会は少ないかもしれませんが、使いこなせれば便利な機能ですので是非ご活用ください。
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