こんにちは。CCIのアナリティクス担当の谷井です。今回は直帰率について解説します。UA(ユニバーサルアナリティクス)にも直帰率はあったので皆様には馴染みのある指標かと思いますが、GA4では定義が異なるので要注意です。
今回はUAとの違いについても詳しく解説しますので、理解を深めてくださいね。
GA4の直帰率の定義は"エンゲージメントセッションが発生しなかったセッションの割合"となります。
つまりエンゲージメントセッションが発生した割合(エンゲージメント率)の反対、
100%ーエンゲージメント率(エンゲージメント率が40%の場合、直帰率は60%)
ということになります。
コラムでも何度か説明していますがエンゲージメントセッションとは
「サイトに10秒以上滞在したセッション」、「CVしたセッション」、「2PV以上閲覧したセッション」のいずれかに該当する場合のセッションを指します。
UAの直帰率の定義は"全セッションのうちサイト内の 1 ページしか閲覧されなかったセッションの割合"となります。
UAの場合、滞在時間に関わらず1ページしか閲覧しなかった場合は直帰とみなされていました。
しかし、GA4の場合は「サイトに10秒以上滞在したセッション」はエンゲージメントセッションとみなされるようになったため、「1ページのみの閲覧かつ10秒より滞在時間が短いセッション」のみが直帰とみなされるようになりました。
GA4では1ページしか閲覧していなくても、10秒以上滞在=ある程度サイトを読み込んでいるということで直帰とカウントしなくなりました。
10秒という滞在時間が全てのサイトにとってエンゲージメントセッションに該当するのかという疑問はありますが、少なくともUAと比べよりサイト利用の実態に近い定義になったと言えます。
一般的にはGA4の直帰率はUAと比較して低くなる傾向にあります。
直帰率はデフォルトの標準レポートでは確認できません。
標準レポートをカスタマイズするか探索を使って確認するかの2種類の方法があります。
標準レポートのカスタマイズ
標準レポートのカスタマイズは「編集」以上の権限が必要です。
まず、標準画面の右上の「レポートをカスタマイズ」のアイコンをクリックします。
カスタマイズの設定画面が出ますので[指標]をクリックし、指標の設定画面を開きます。現在設定されている指標の一覧の下に[指標を追加]がありますのでそこから直帰率を追加し[適用]ボタンをクリックします。
表示順も変える場合はここで設定します。
保存する場合は現在のレポートを変更するか、新しいレポートとして保存するかを選択します。
探索
探索メニューを開き、変数の指標の「+」ボタンをクリックします。
指標の選択画面が表示されますので、セッション配下にある「直帰率」にチェックを入れて「インポート」をクリックします。
GA4の直帰率はUAと違いエンゲージメントセッションから算出すること、レポートのカスタマイズや探索を使わないとデフォルトでは確認できないこと、この2点を覚えておきましょう。
CCIではGA4の導入や計測カスタマイズ、運用サポートなどの支援を随時行っております。
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