こんにちは。CCIのアナリティクス担当の谷井です。
探索を使うと自由にディメンション・指標を組み合わせてデータを可視化出来るので、深堀検証に最適です。
その一方で正しいディメンション・指標を使わないと意味を成さないデータとなってしまい、結果を見誤る可能性もあります。
探索で選択できるディメンション・指標は数多く存在し、中には似たような名称もありどれを使えばいいか分からず困った、という人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は間違いやすいディメンションについて解説します。
流入元別に数値を見ようとすると、
上記のように「セッションの○○」「ユーザーの最初の○○」と2種類の流入元があるのが分かります。
この2つの違いは以下です。
セッションの○○:セッション(訪問)ベースでの流入元
ユーザーの最初の○○:ユーザーの初回訪問時の流入元
標準レポートの「トラフィック獲得」に使用されているのが「セッションの○○」、
「ユーザー獲得」に使用されているのが「ユーザーの最初の○○」です。
※参考:【GA4】ユーザー獲得レポートとトラフィック獲得レポートの違い
また、アトリビューション配下にもいくつか流入元に関するディメンションがあります。
こちらはコンバージョンが発生した場合にのみ付与される流入元となります。
通常の流入数を調べる際に使用すると、数が合わなくなるため注意しましょう。
ページに関するディメンションも同じような名称があり、少しややこしいですね。
ページURLを「https://example.com/column/index.html?post=123456」とした場合、
各ディメンションは以下のように表示されます。
どのように分析したいかによって設定するディメンションが変わりますので、注意しましょう。
ユーザー配下に「新規/既存」というディメンションがあります。
文字の通り、
新規:サイトに新規に訪問したユーザー
既存:サイトに2回以上訪問したユーザー
と思われるかもしれませんが、違います。
正しくは、ヘルプに記載があるように
新規:過去7日以内に初めてサイト(アプリ)に訪問したユーザー
既存:過去7日以上前に初めてサイト(アプリ)に訪問したユーザー
となります。
UAの「New Visitor」や「Returning Visitor」とは意味合いがことなりますので、ご注意ください。
こちらをGA4で再現するにはセグメントを使うことになります。
今回は間違いやすいディメンションについてご紹介しました。
正しい定義を理解することはGA4を上手く活用する第一歩に繋がりますので、この記事を活用して頂けると幸いです。
CCIではGA4の導入や計測カスタマイズ、運用サポートなどの支援を随時行っております。
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