こんにちは。CCIのアナリティクス担当の谷井です。
前回のコラムでは間違いやすいディメンションについて解説しました。
探索の指標においても数多く存在し、似たような名称の指標もあります。
今回は間違いやすい指標を解説しますので、違いを理解しましょう。
まずは、Googleの公式ヘルプに基づいた定義を記載します。※Googleヘルプ
アクティブユーザー数:エンゲージメントセッションが発生したユーザー、
first_visitイベントが発生したユーザー、
engagement_time_msecが発生したユーザーの数
総ユーザー数:サイトに訪問したユーザーの総数
アクティブユーザー数は定義を見ただけでは分かりづらいかと思いますので、
定義をひとつずつ説明していきます。
「エンゲージメントセッション」とは
サイトに10秒以上滞在したセッション、CVしたセッション、2PV以上閲覧したセッションを指します。なので、「エンゲージメントセッションが発生したユーザー」とはこの条件に当てはまるユーザーです。
「first_visitイベント」とは
ユーザーが初めてサイトに訪問した時に付与されるイベントです。
「engagement_time_msec」とは
user_engagementイベントの際に取得される値で、閲覧しているページが前面(フォアグラウンド)にある状態が 1 秒以上続いたときに記録されます。ページを別タブなどに開き、そのまま放置している場合には記録されません。
page_viewイベントやscrollイベントが発生した際にも記録されます。
上記3つの条件のいずれかに該当するユーザーが「アクティブユーザー」となります。
実際にはサイトに訪れた際、「engagement_time_msec」が記録される可能性が高いと思いますので、通常は総ユーザーとアクティブユーザーが大きくかけ離れることはないと思います。
また、「アクティブユーザー数」は標準レポートでは「ユーザー数」と表記されますのでご注意ください。
▼Googleデモアカウントの2023年7月の実績
セッション:サイトの訪問回数
エンゲージメントのあったセッション数:サイトに10秒以上滞在したセッション、CVしたセッション、2PV以上閲覧したセッションのいずれか
総ユーザー数/アクティブユーザー数で解説したとおり、エンゲージメントのあったセッションとはサイト訪問後、何かしらアクティブに利用したセッションというような意味合いとなります。
セッションのコンバージョン率:CVしたセッション数÷セッション数
ユーザー コンバージョン率:CVしたユーザー数÷総ユーザー数
セッションかユーザーのどちらを基準にするかによって算出方法が変わってきますのでご注意ください。
eコマースに関連する指標もややこしい名称が多く、違いを正しく理解する必要があります。
eコマースの数:eコマースイベントに含まれるアイテムの総数
eコマース購入数:購入が完了した数 ※購入も同義
数量:購入された商品の数
例えばある1回の購入で商品Aを3つ、商品Bを1つ、商品Cを4つを買ったとします。
その場合、
eコマースの数:8
eコマースの購入数:1
数量:8
というカウントとなります。よってeコマースの数と数量は同じ数になります。
いかがでしたでしょうか。
理解するまでは少しややこしいかもしれませんが、「何を分析したいか」を基準に使う指標やディメンションを選択するようにしましょう。
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