こんにちは。CCIのアナリティクス担当の寺田です。
GTMにおいて、GA4のデータを計測する主要なタグは2種類あります。
1.GA4設定タグ
2.GA4イベントタグ
です。
この記事では、2.GA4イベントタグでユーザープロパティを設定する際の注意点をご紹介します。
それは、
「GA4イベントタグ」で設定した時のユーザープロパティは、その設定した「GA4イベントタグ」以後のイベントにしか値が保持されない
という点です。少しわかりにくいので画像を用いて説明します。
まず弊社のサイトを用いて、GTM上でイベントタグを設定し、そのイベントタグ上でユーザープロパティ「device」を設定しました。「お問い合わせ」ボタンをクリックしたら「contact_click」イベントが発火します。また、このユーザープロパティ「device」には、ユーザーの端末がPCかmobileか判定した値が入ります。
Debug View で見ると、きちんと「contact_click」イベントが発火しており、このイベントが発火した時、ユーザープロパティ「device」にも値が入っていることがわかります。(ちなみにこのユーザーはPCのようです。)
ではこの「contact_click」イベント後のイベント、試しに「page_view」イベントにユーザープロパティ「device」の情報は保持されているでしょうか?
同じユーザーなので同じ値が保持されていてほしいですよね。
↑きちんと同じ値が保持されていました。
ではこの「contact_click」イベント前のイベント、試しに「page_view」イベントにユーザープロパティ「device」の情報は保持されているでしょうか?
もちろん同じユーザーなので、同じ値が保持されていてほしいですよね。
↑残念ながらユーザープロパティ「device」の情報は保持されていませんでした。同じユーザーであるにも関わらず、、、です。
これが冒頭で述べた
「GA4イベントタグ」で設定した時のユーザープロパティは、その設定した「GA4イベントタグ」以後のイベントにしか値が保持されない
という意味です。
同ユーザーのすべてのイベントに、同じユーザープロパティの値を保持させるには
1.GA4設定タグ上でユーザープロパティを設定する必要があります。
しかし、どうしても「あるイベントを発火させた時だけユーザープロパティに値を格納させたい」かつ「同ユーザーなら同じ値を保持させたい」状況があると思います。
自分が真っ先に思いつくのはBigQueryにエクスポートしてその処理するという方法なのですが...
ということでいずれ、そのサンプルクエリを公開したいと思います。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
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