こんにちは。CCIのアナリティクス担当の寺田です。
Looker Studioで便利なのが「コントロールフィールド」を用いたフィルタ機能。
ディメンションの値ごとにフィルタをかけるなど、インタラクティブにグラフを切り替えることができる非常に便利な機能です。
しかし、この「コントロールフィールド」がどのようなルールでグラフにフィルタ適用されるのかを理解していないと、意図せぬグラフにフィルタが適用されてしまうことがあります。
今回はコントロールフィールドのフィルタ適用ルールをご紹介いたします。
コントロールフィールドのフィルタ適用ルールにおいて、大事なことは2つです。
デフォルトの設定では、2つのルールに基づいてフィルタが適用されます。
1.コントロールの適用範囲は、コントロールが設置されたページのみ
2.コントロールのデータソースを使用するすべてのグラフにフィルタが適用される
※参考ドキュメント(Looker Studioのヘルプ > ディメンションコントロール)
2つのルールを図解した図を以下に示します。
ページ2にはデータソースAのフィールドを用いたコントロールが
ページ3にはデータソースBのフィールドを用いたコントロールが 作成してあります。
これがLooker Studioにおけるデフォルトの設定で、基本となるルール2つです。
ここからコントロールを「レポートレベル」に設定して
1.コントロールの適用範囲は、コントロールが設置されたページのみ
のルールを変更してみます。
(Looker Studioヘルプ > レポートレベルのコンポネント)
具体的には
1.コントロールの適用範囲は、コントロールが設置されたページのみ
1.コントロールの適用範囲は、レポート全体
に変更します。
つまり、コントロールを「レポートレベル」に設定すると下記ルールになります。
1.コントロールの適用範囲は、レポート全体
2.コントロールのデータソースを使用するすべてのグラフにフィルタが適用される
2つのルールを図解した図を以下に示します。
ちなみにコントロールを「レポートレベル」に設定すると、すべてのページにそのコントロールが自動で作成されます。
※なお、ある1つのコントロールの設定やページ上での位置を変更しても、すべてのページにそのコントロールの設定やページ上での位置が反映されます。
今回はデータソースAのフィールドを用いたコントロールを「レポートレベル」に設定しました。コントロールの適用範囲は以下のようになります。
ここからコントロールとグラフを「グループ化」して
2.コントロールのデータソースを使用するすべてのグラフにフィルタが適用される
のルールを変更してみます。
(Looker Studioヘルプ > 特定のグラフにコントロールを適用する)
具体的には
2.コントロールのデータソースを使用するすべてのグラフにフィルタが適用される
2.コントロールのデータソースを使用し、指定したすべてのグラフにフィルタが適用される
に変更します。
つまり、コントロールとグラフを「グループ化」すると下記ルールになります。
1.コントロールの適用範囲は、コントロールが設置されたページのみ
2.コントロールのデータソースを使用し、指定したすべてのグラフにフィルタが適用される
2つのルールを図解した図を以下に示します。
ページ2にはデータソースAのフィールドを用いたコントロールが
ページ3にはデータソースBのフィールドを用いたコントロールが 作成してあります。
図の通り、グループ化することで、指定したグラフのみに対してコントロールを適用することができます。
今回は基本的な「コントロールの適用範囲」について解説しました。
コントロールの基本ルールは2つ
また
すると基本ルールが少し変わる。というのが今回のお話でした!
(後編)では検証も交えて、少し実践的な「コントロールの適用範囲について」解説したいと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました!😊
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