更新日:1月20日
CCI田口です。もうGoogle アナリティクス(以下GA)の管理画面の上部に分かりやすく表示されているので、多くの方がご存じかと思いますが、Google社から、ユニバーサルアナリティクスの計測終了が3/16に発表されました。
これを受け、ユニバーサルアナリティクスのデータをマーケティング施策の効果検証に活用していた多くの企業様からCCIにもGA4導入についての相談を頂戴しています。
今回はこの状況を受け、GA4移行に向けたポイントを記載します。
まずGA4ですが、ユニバーサルアナリティクスとは全く異なる計測プラットフォームとなっています。例えばデータ計測の点で言えば、GA4は以下の様にすべてイベントベースで計測を行っていくプラットフォームです。
そして、ディメンションや指標の数、そして定義についても多くの変更があります。
ディメンションで代表的なものとして挙げられるのは「直帰数(率)」がGA4では用意されてなくなりました。代わりの指標として「エンゲージメント(user_engagement)」が追加されており、以下のアクションを達成した際にカウントします。
サイト流入後、10秒滞在
1訪問で2ページ以上の閲覧
コンバージョンイベント達成
そしてユーザー数のカウントも、(ユニバーサルアナリティクスに用意されていたUser-IDビューを除けば)ユニバーサルアナリティクスではファーストパーティーCookieベースで計測されていましたが、会員サイトな発番されるUser-ID(会員ID)を計測した場合はUser-IDベースでのカウントとなります。
例えば従来はデバイス跨ぎ、あるいはWebブラウザー跨ぎでCookieは変わるため、実際には同じユーザーだった場合も別々のユーザーとしてカウントしましたが、GA4では同一ユーザーとしてカウント(重複せずにカウント)します。
このスケジュールで進められると、22年7月から23年6月まで1年間はユニバーサルアナリティクスとGA4を並行で運用する事が可能です。この1年を(ユニバーサルアナリティクスとの)データ乖離の違い、あるいはGA4データによる検証方法を確立する期間として有効に使う事で、2023年7月からのGA4の本格運用に備えていく…という進め方です。
今回のGA4ですが、これまで培ってきたユニバーサルアナリティクスにおけるノウハウはリセットする形になります。従来の考え方、あるいは業務フローが全くゼロになるわけではありませんが、少なくとも新たに検証方法を確立する、あるいは計測するデータ構造をイチから見直す事になります。その部分に割くリソースは決して小さくないとは認識しています。
その一方で、GA4に関しては、新たな機能追加なども用意されており、これまでは難しかった検証、あるいはデータ基盤の用意が可能になるメリットも存在します。移行に対するデメリットに対して着目しがちになりますが、CCIではGA4が有するメリット面を活かした形でお客様のGA4移行を支援できれば、と考えています。
CCIは既に多くのお客様に対し、GA4導入の支援を開始しています。Google広告との連動、あるいはBigQueryを使ったデータ連携など、興味関心が高い場合はぜひ以下のリンクからお問い合わせください。