更新日:1月12日
こんにちは。CCIのアナリティクス担当の谷井です。GA4はまだまだ発展途上のツールとなっており、リリース後も定期的にアップデートされ続けています。今回はGA4の直近の主なアップデート情報をまとめました。
GA4では長らく直帰率の指標が用意されていませんでしたが、2022年7月ごろに直帰率が復活しました。
ただし、UAとは定義が異なるので注意が必要です。
UA :全セッションのうちサイト内の 1 ページしか閲覧されなかったセッションの割合
GA4:100%-エンゲージメント率(エンゲージメント率が40%の場合、直帰率は60%)
上記の通り、GA4は直帰率はエンゲージメント率から算出することになります。
エンゲージメント率とは、
「10秒以上継続したセッション」
「コンバージョンが発生したセッション」
「2回以上のスクリーンビューやページビューが発生した」
のどれかが発生したセッションの割合です。
※Googleヘルプ:https://support.google.com/analytics/answer/12195621?hl=ja
同じ指標名でも定義が異なるので、UAの直帰率とは単純比較できないことは覚えておいたほうがいいでしょう。
また、直帰率は標準のレポート画面では確認することができません。
標準のレポート画面のカスタマイズ、探索機能のどちらかで確認することになります。
▼レポートのカスタマイズ
▼探索
レポートのカスタマイズ方法や、探索機能の使い方は後日更新する予定です。
GA4ではCV率の指標もありませんでしたが、2022年8月ごろからCV率も追加されました。
GA4からは「セッションのCV率」「ユーザーCV率」の2種類が用意されています。
セッションのCV率はセッションベースのCV率、ユーザーCV率はユーザーベースのCV率となります。
前者はUAと同じ考え方のCV率、後者はGA4から登場したCV率です。
セッションのCV率:CVしたセッション数÷セッション数
ユーザーCV率:CVしたユーザー数÷ユーザー数
直帰率同様、標準レポート画面では確認することができないため、
標準レポートのカスタマイズ、探索機能のどちらかで確認することになります。
以前のコラム記事で、UTMパラメータについて記載しましたが、
その時は「utm_content」「utm_term」はレポート画面から確認することはできませんでした。※【GA4】デフォルトチャネルグループとUTMパラメータについて
2022年7月ごろから管理画面でも確認することができるようになりました。
手動広告コンテンツ=utm_contentの値
手動キーワード=utm_termの値
を表します。
また、頭に「ユーザーの最初の」と「セッションの」がつく2種類が存在します。
「ユーザーの最初の」はユーザーベース、「セッションの」はセッションベースになります。
ユーザー獲得レポートとセッション獲得レポートと同じ考え方です。
※【GA4】ユーザー獲得レポートとトラフィック獲得レポートの違い
確認方法はセカンダリディメンションを活用する、標準レポートのカスタマイズ、探索機能のいずれかで確認が可能です。
ここでは、セカンダリディメンションでの確認方法をご説明します。
セカンダリディメンションを活用すると「参照元/メディア×デバイス別」など
ディメンションの掛け合わせの数値の確認をすることが可能です。
UAにも同様の機能があります。
まず、ディメンション名の隣にある「+」をクリックします。
クリックすると以下のようなセカンダリディメンションで選択できるディメンションが出てきます。
「トラフィックソース 」を選択し「手動広告コンテンツ」「手動キーワード」など必要なディメンションを選択します。
選択すると、以下のようにセカンダリディメンションにutm_contentの値が反映されるようになります。
今後も定期的にアップデートはされていきますので、最新の情報を取り入れてGA4の活用を進めていきましょう。
本記事が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
CCIではGA4の導入や計測カスタマイズなどの支援を随時行っております。
ご興味のある方はお問い合わせください。